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アメリカン・スナイパーのAsskickerのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.0
『American Sniper』




「米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親」


原作はイラク戦争に4度従軍したクリス・カイルが著した自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原題: American Sniper: The Autobiography of the Most Lethal Sniper in U.S. Military History)で、脚色はジェイソン・ホールが行った。


アルカイーダ
自爆、対戦車手榴弾、ムスタファ(狙撃手)、ザルカウィ

愛国心を持ち、国に命を捧げた男クリス。戦場にいることにより、苦悩の日々を過ごす
激戦地での戦闘そして殺害、それに対し帰国すると平和な生活。その生活をうまく切り分けるなんて精神的に限界が来るに決まってる。銃声は頭の中で鳴り止まず、住民の悲鳴が頭の中で幾度となく叫び続けこだまする。




-クリス・カイルを殺害した元海軍兵のエディー・レイ・ルース-

伝説のスナイパー、クリス・カイルがPTSDに苦しむ退役軍人らを支援する活動に取り組んでいるという事だった。カイル自身もPTSDに悩んだ経験を持っていた為、母親は苦しみを共有できるカイルの存在がルースの為になると信じていた。そしてこの事を聞いたルースもまた、車の中で喜んだという。カイルが射撃場を選ぶには理由があった。PTSDに悩む退役軍人らは射撃をする事で少しずつ心を開き、いろいろな話をし始めるという傾向にあったからだ。2013年2月2日、カイルは友人と共にルースを連れて射撃場へ向かった。しかし、ルースの心は決して開く事はなかった。そしてあの事件が起きてしまったのだ。射撃場に着いたルースは至近距離から2人を射殺。カイルは背中と脇腹に5発、頭部に1発の銃弾を浴び死亡。自らの経験を生かし、退役軍人らのPTSD克服を手助けする活動をしていたカイルは、皮肉にもPTSDに苦しむ一人の男によって殺害されてしまったのだ。そしてルースは2人を殺害後、カイルの車で逃走を図り警察との壮絶なカーチェイスの末に逮捕された。
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