じゅん16g

アメリカン・スナイパーのじゅん16gのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
3.5
9.11をキッカケに志願兵となった主人公。イラクへ幾度となく派遣される中、回数を重ねるごとに彼の心は蝕まれていく。戦地の現状と米国内の平和さに苦しみ、徐々に日常生活に支障をきたし始め…といった話。

派遣が終わり国に帰るたびに日常生活を送れる状態ではなくなっていくあたりが悲しい。運転中の後続車の動き、タイヤ交換の騒音などちょっとした事にも過敏に反応し、気持ちを爆発させるはけ口を求めているかのよう。

生と死が隣り合わせの生活、ひっきりなしになる銃声、任務のためには女子供の命も奪わねばならないそんな生活をしていて普通でいられるわけがないのかもしれない。
それでもなんとか社会復帰しようとしていた主人公に訪れる事態、可哀想としか言いようが無い。
最後の最後まで実話をもとに作られていたとは知らなかった。