冒頭から衝撃的なシーン。戦地へ4度も赴いた一人の兵士の姿を通して、よりリアルに戦争が人間に与える深い闇を見せられた気がした。戦闘シーンの臨場感や緊迫感がまた凄い。スナイパーである主人公が引き金に指をかける時の緊迫感も見ていてとても恐ろしかった。戦争という地獄でヒーローとして祭り上げられた彼が、実はヒーローでもなく、ましてやアンチヒーローでもなく戦争によって傷ついていく一人の人間として描かれてる所が良かった。意図してないかもしれないけれど、結果的にこの映画には、見て見ないふりするような不都合な真実から目を背けてはいけないという戦争に対する皮肉のメッセージも込められてるような気がする。肉体改造で見事にビルドアップしたブラッドリークーパーにも驚かされた。ちらほら耳にしていたけど、見てびっくり。本当に本人にそっくりだった
