私の少女のmのレビュー・感想・評価

僻地に赴任してきたアルコール依存気味の女性警官ペ・ドゥナの表情の微妙な陰影。公務と私情のどちらに基づいて行動しているのかわからずハラハラする。
中途半端な情けは事態を一層悪くするし、個人の私情で深入りするべき事柄ではないと思ってしまうけど、ヨンナムのこれは単なる情けではなく、少女の中にある善悪未分化な得体の知れないエネルギーに魅せられてしまったように見える。
漁村の村社会と韓国の階級社会の重なりが独特だなと思う。