caramel

私の少女のcaramelのネタバレレビュー・内容・結末

私の少女(2014年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

「冬の小鳥」であんなに健気な演技を見せていたキム・セロンが。。いじめられながらも同級生たちを馬鹿にしているドヒの生意気さやずる賢さをダンスのシーンでうまく見せたり、ヨンハにキスを見られたあと呼び出した後輩くんが後半にキーになっていたり、伏線の張り方が上手だった。その後輩くんに「ドヒは可哀想だと思う反面、モンスターに思える」と言わせて観客のもやもやをわざと可視化したり、監督は策士だなぁと思いました。女性っぽい賢さにニヤリ。最後までドヒが何を考えていたのかがハッキリせず、思わず母性本能?で彼女を迎えに行った所長の未来が果たして明るいものなのか、グレーなまま終わるのが良い。
脚本も確かに良いけれど、イ・チャンドンの名の下に、ぺ・ドゥナ、キム・セロンが出演したのは絶対に大きい。聞けばイ・チャンドンはかなり監督の意志を尊重できるよう動いてくれたそう。素晴らしい映画への貢献の仕方だと思う。
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