Milkiti

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」のMilkitiのレビュー・感想・評価

4.5
博士:ミラー 怪物:カンバーバッチ版
大好きなフランケンシュタインの舞台を大画面で観れる試み、本当に嬉しい。しかも監督はダニーボイル。勿論ナマで観たいけど、なかなかそう言うわけにもいかないので。
それにしても舞台で演じるのは役者冥利に尽きるんだろうな。
逆も是非観たかった。俳優入れ替えの試みは凄く面白いだろうなぁ。やってる方も。勿論大変なんやろうけど。

舞台と思って観てるので色んな角度から観れるって言うカメラワークに初め慣れなかったんだけど、映画館で観るにはそうでないとな。クリーチャー誕生シーンのカンパーバッチの動きの奇妙なこと。そしてそこにかける時間の長いこと。むちゃくちゃいい身体してるのをふんだんに見せつけるカメラワークに少し笑ってしまった。

かたやクリーチャーとして、かたや人として生を受けた2人は終盤にはどんどん中身が近づいて行く。と言うか何が怪物で何が人間なのか、考えさせられる。(役者入れ替えの意図はここにもあったんだろうか。)
この辺りをガンガン客席に訴えかけてくる演技力、描写力共に素晴らしかった。
2人の哀しさ、寂しさ、愛が凄く伝わるいい作品にいいキャスト。
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