なくに

365日のシンプルライフのなくにのレビュー・感想・評価

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
2.2
紆余曲折あってモノは沢山持ってるけどモノに囲まれていても本当の幸せはここには無いと感じた主人公(監督)ペトリは、所有物を全て貸倉庫にブチこんで、一日一個のみ倉庫からモノを取り出せるルールを敷いて一年を過ごす「実験」を始める……。

毎日何を取り出すか悩んだり色々苦悩しながら順応していくんかな~、それで最終的には慣れてきてミニマリストのように思考が変わり逞しくなるのかな??
とか展開予想していたが、ペトリ氏の順応能力が高すぎて、開始早々「必要なものってそんな無いな、もう何日も取り出してないよ(笑)」みたいなことを言い出して、その境地に達するのはせめて10か月目くらいじゃないとエンタメとしてどうなん、と強く思った。これもまたドキュメンタリーならではだけども。

モノが無くて悪戦苦闘するところがみたいのに(性格が悪いので)、恋人とイチャついているとこや、次から次に生えてくる友達が手を貸してくれるリア充ライフを見せつけられ、逐一劣等感を刺激される。創作でよくあるテーマの「仲間との絆」を素で見せつけてきやがる。

人脈は財産だが真の創作は孤独の中でしか生まれない、そう感じさせられる映画だった。
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