イングランドの女王エリザベス1世の数奇な半生を、ケイト・ブランシェット主演で描いた歴史ドラマ。
16世紀イングランド。カトリック派の女王メアリーはプロテスタントを激しく弾圧し、王位継承者であるプロテスタント派の異母妹エリザベスをロンドン塔に幽閉する。しかしメアリーが病で崩御すると、エリザベスは新女王として即位。陰謀と裏切り渦巻く宮廷内で、重臣からは他国との政略結婚を勧められながらも、恋人ロバート・ダドリーとの愛を育んでいくエリザベスだったが……。
史実と異なる点は多いがエリザベス1世の半生(のうちのだいぶ最初の方)を知るには良い作品。キャプテン・バルボッサことジェフリー・ラッシュが超良いキャラでデナーリス(GoT)でいうジョラーよな。ラストカットもシリーズ1のアレみたいだし、英制作会社がいかに時代物の事実考証の定石をなぞっているのかがひしひしと感じられた。どこもやってるのかもしれないけど、異国の者からみたらいっそう共通点をみてとれる(日本史・時代劇にはむしろ疎い)。
やっぱりヨーロッパの政治モノって宗教の神聖さを訴えるようでいて、人の欲望が尚更際立つから好き。調度品や装いも見ていて楽しい。極めつけは女王。かっこよすぎるのよ。強い女シリーズ殿堂入りです。
