さわら

ダバング 大胆不敵のさわらのレビュー・感想・評価

ダバング 大胆不敵(2010年製作の映画)
4.5
“大胆不敵な男”とはよく言ったもので、実情は“最低・最悪の汚職警察官”のお話。ここまでクズぶりが振り切れていると、観ているこっちは気持ちよく、めちゃくちゃすげー楽しかった!!クズの父、クズの兄弟、クズの青年政治家。唯一、真っ当であるはずの母の悲しいラストを観ると、真っ当に生きるのがバカらしくなること請け合い。「上等じゃねえか」と吐き散らしながら、道を闊歩したくなる(腰パン&ガニ股、ガムをくちゃくちゃ噛みつつ)
ダバングの踊りも最高。マッチョダンスとベルトくいくい、ほんと良すぎて抱腹絶倒、テンション上がりまくる!そして映画館出たらちょうど夕焼けどきだったので、“太陽を握りつぶす”アレをやりました!最高。
着メロで踊り出しちゃうとことか、恋人の壺屋のシーンとか、冒頭のオイルプレイとか、意味不明なマトリックスのオマージュとか、「その量の爆弾でそんな爆発しねぇだろ…」とか、悟空の「クリリンのことかー」ならぬ「母ちゃんのことかー」でパワーアップする主人公チュルブルとか、北斗の拳ばりに服破けちゃうとことか、突然の泣き展開とか(今までのクズぶりが酷すぎて泣けない)。とりあえず、まくし立てるようにやってくるツッコミの嵐。すげー。
眠気ふっとぶ、おっそろしい怪作&驚作。インド映画とサルマーン・カーンの組み合わせ、「上等じゃねえか」!

@川越スカラ座