自分が観たチャウ•シンチー監督の３作品目となる映画だ。
率直な感想は面白くない。期待外れだ。
カンフー•ハッスルのような愉快な登場人物がいなければ、少林サッカーのような激アツな演出もなかった。
玄奘と段との関係も不可解だ。段がいつ、なぜ彼に惚れたのか描写がなかったため少し展開が急だったように思う。さらにかなり段からのアプローチがひつこく、くどい。この2人の関係が映画の軸となっているためここに引っかかってしまっては物語を楽しめるはずがない。
またギャグシーンも寒い。ぶっ飛んでいてシュールなギャグを多数散りばめているこがこの監督の作品の魅力ではなかったか。今回は一つのギャグシーンが長く稚拙で到底笑えたものではない。
カンフー•ハッスルではギャグがあっての戦闘シーンが輝く。だが、この映画はまずギャグが寒い上にアクションもも一つの出来だ。未発達のCGを多用するばかりで格闘は一切ない。まるで茶番だ。観ていれるものじゃない。
玄奘が段の死から如来神掌とか何とかいう奥義を繰り出すシーンは意味不明でご都合展開が過ぎる。宿敵たちを連れて旅するラストも無理矢理繋げた感が否めない。前日譚として最も重要なことができていない。最初から最後まで全く面白くない期待外れ極まりない作品だった。
