強姦魔への報復行為により鑑別所送りにされた少女（梢ひとみ）が、孤立無援の状態で権力者の腐敗に立ち向かっていく。ウーマンリブ精神と女囚ものを絡めている、日活ロマンポルノ。おんな鑑別所シリーズ第2弾。

ボス格のスケバン（夏木久美）とエロ看守（島村謙次）が権力を誇示する鑑別所の物語。主人公が置かれている境遇をフラッシュバック形式で語った後に、反骨精神の爆発へと繋げていく。いわゆる「女囚もの」の典型パターン。

芹明香＆ひろみ麻耶という個性派が脇を固めている、シリーズ第1弾のインパクトには及ばないものの、梢ひとみの体当たり演技が謎の感動を与えてくれる。とりわけ、独居房の便器を使用した「角オナニー」がエクセレント。

鑑別所と暴力団の癒着、富裕層の裏の顔というモチーフが効果的に利用されており、人間を人間とも思わない、本物のグロテスク劇場を堪能することができる。

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さそりちゃんインスパイアな実録おんな鑑別所2作目。鑑別所なのに未成年に見えないし終始お化粧もバッチリなお約束の少女たち。キャットファイトと脈絡のない濡れ場で8割がた占められている。梢ひとみはいつもどおり魅力的で、さそりちゃんになる直前の純朴お嬢さん姿が一瞬だけ光る。鑑別技官の腐敗とか暴力団との癒着とか変に社会派要素を取り入れようとしているものの、キャットファイトと濡れ場が8割なため大人たちの矛盾を鋭くえぐるには到底及ばず、全体的に雑でとっ散らかった印象しかない。でも梢ひとみがかっこいいのと暗所の山崎善弘カメラが静謐で美しいから許す。煉獄のブルース私も歌ってみたい。Apple Musicにいれてほしい。

強姦、いじめ、キャットファイト、女刑務所物のすべてが詰まってる。
(2024年168作目)