久し振りにビックリするくらい誰も報われない韓国を観て、懐かしい気持ちになりましたね。
韓国映画に衝撃を受けた初期衝動を思う出しました。
「うちの国の政府は腐ってるし、これからも何も変わりませんよ」と言う諦めに近い風刺が良い。いや、良くはないか…良くはないな…。
ワンシチュエーションを徹底させながらビルの倒壊までさせてしまうジャンルへの挑戦が堪りませんね。
主人公が物語を通して成長するかと言えば決してそんな事はなく、犯人の悲願が達成させるかと言えばそんな事もない。
罪なき者は犠牲となり、警察は頼りにならず、尻尾ぎりを果たす汚い権力者達だけが最後まで逃げ切る。
最後の選択も反逆にすらならず、多くを巻き込む壮大な諦めに過ぎない。
何て救いの無い映画だろうか…元気がない時に観てはいけない映画です…。
権力はクソ、私欲もクソ、世界はクソ、俺はクソ。そんな映画です。
