おえん

グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子のおえんのレビュー・感想・評価

3.8
2021年「17」

展開が急に起こって、「何でこんなに急に?」というところはちょっとあったけども、「父・母・子」「夫婦/夫・妻」がそれぞれに向き合って良い方向へ変化していくというドラマで良かった。

私自身は両親が亡くなり「子供」という意識は無くなってきているので、「親」という立場で考えてみた。

この映画のジュリアンであれば特にそう感じてしまうのかしれないが、「子供はいつまでも親が助けないといけない存在」
「親はいつまでも子供より強い者・正しい者」
そういう観念があるのでは?

この映画の夫婦は結婚25年、娘と息子。息子が18歳。ということを考えると50代前半。

「障がい」があることで「ある部分」は絶対的に補助が必要だが、それ以外の所では18歳の息子は自分で考え、行動している。ドラマの中盤以降でそんな息子に励まされ・刺激を受け、決断を迫られて、行動を始める父親。確かに「父親=正しく、強い」というのは変なステレオタイプ的な考えなのでは。

ラスト近くでフラフラでギブアップ寸前の父親を救うのは、それまで守られながら(当然、体力的な事を考えれば彼自身も頑張っているのだけど。)一緒にいた息子が父親を励ます行動に出る。

我が息子二人も成長してきた。その点では、この映画と同様に「父親だから」みたいに思わず、だけど出来るところを頑張るのが良いんだろうなぁ。

それにしても、父は事前のトレーニングかなり頑張ったよなぁ。その姿を見て妻も気持ちを寄せてくれたのだろう。人間は頑張っている人に弱い。

だから「ロッキー」なのか!(^^)!

最後に、新型コロナでマラソン大会が中止となり1年近くとなった。映画のゴールシーンを観て懐かしく思う。マラソン大会のゴールだけではないですが、新型コロナ以前の生活が一つづつ戻ってくる日を願いながら、緊急事態宣言の日々をそれぞれ送りましょう。

久しぶりに元気になる映画を観ることが出来ました。感謝!!

Never Never Never Never Never Give Up!!!