(イタリア映画祭2014) 強い押しやテイストがあるわけでもないが緩やかなうねりにハートを持っていかれた…人間味溢れる魅力作品。愚直のように見えてその実しなやかに人間関係を築ける健やかな心の持ち主エルネストに共鳴。

コメディ/ ドラマ

• #コメディ2010sZl
• #撮影FabioCianchetti
• #音楽Elisa
• #編集PatrizioMarone
• #衣装GemmaMascagni

エルネストは内装職人(tappezziere 壁紙や椅子を張る職人)の息子だ。
イタリア語で「tappezziere みたいな人」とは、壁みたいに場に溶け込み目立たない人を指すそうだ。
原題のl’ultina ruota del carro とは馬車に積んであるスペア車輪のことで、転じて 無用の長物 の意味。エルネストはそういう存在ということか。。
最後のテロップなども踏まえて考えると、「凡人の人生だってドラマチックな出来事(喜怒哀楽や浮沈)に彩られている」ということを言いたいのだと思う。
でもエルネストか妻がもう少しマヌケじゃなかったら、２人はそれなりに成功できたと思う。
最後のエピソードの宝クジは柄が３つともバラバラなのに本当に当たりなのだろうか？なんか腑に落ちない。