みあせぶ

アデライン、100年目の恋のみあせぶのレビュー・感想・評価

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
3.7
逃げ続けた人生


“いつまでも若くありたい”と思ったことがある人は無数にいるとは思うけど、本作を鑑賞すると“老いゆく儚い人生”に価値を見出すことが出来るはず。

自分の身に起こった不思議な現象を説明すれば政府の“標本”として囚われの身となるため、素性を明かさず偽名を用いながら生きることを余儀なくされたアデライン。これだけでもなんて不憫な人生なんだろうと思いますが、容姿端麗なブレイク・ライブリーが演じることで、自分の美貌が人々の印象に残るものとして余計に働いてしまっており、それもまた残酷だなと思いました。

ストーリーはお馴染みな感じもしましたが、人が自分よりも先に亡くなっていくことの悲しさや老いていく将来を思い描くことが出来ないという辛さが観てる側にもよく伝わってきて感涙ものでした。フィクションならではの衝撃の事実などもあって楽しめたかなという印象です。

アクションのないハリソン・フォードも割と好きなので、今回の熱演っぷりも個人的にはとても良かったかなと思います。すかさず車のキーを投げるところはカッコよかったな…!
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