フジタジュンコ

めぐり逢わせのお弁当のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)
3.8
私の大好きなナワさん出演作。ナワさんてめっちゃイケメンなのに劇中だとふつーのインド人になっちゃうのがすごいな…

監督のリテーシュ・バトラはインド人だが、キャリアとしてはサンダンス・インスティテュート出身とのことで、「歌って踊るボリウッドはよくわかんない」(大意)とは御本人の弁。

非常に静謐で、洗練されていて、押しつけや、意外性もなく、ひたすらに静かなのにそれぞれのシーンが巧みに構成されていてイルファン・カーン演ずるサージャンや、ニムラト・カウル演ずるイラの何気ないふるまいが、妙に胸に迫る。サージャン(キリスト教徒)が英語でイラ(ヒンドゥー教徒)がヒンディーを使っているので、やりとりにも少しだけすれ違いが潜んでいてなんだか切ない。

ラストもあからさまではなく見る側に委ねる形になっているが、ハッピーエンドであってほしいな…そうであってくれ……