のんchan

ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古ののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
現代演劇界の巨匠、演出家ピーター・ブルック。その息子で監督のサイモン・ブルックが門外不出とされてきたワークショップの風景を映像化し、創作の秘密に迫るドキュメンタリー‼️

受講生らは世界各国の俳優やミュージシャンたち。

ブルック氏曰く「最初は酷いもので、誰もが口々に何の意味がある?理由は?存在意義は?とわめきだす。その瞬間こそ真の挑戦の扉が開くとき。観客の琴線に触れる生きた芝居。心を捉えて離さない舞台を作る挑戦なのだ。」

先ず、絨毯の上で"綱渡り"の稽古をさせる。もちろん綱があるつもりで❗️純粋な想像力と動きを正確に結びつける。
伴奏は専属のピアノニスト🎹によるモーツァルト『魔笛』🎶

「バランスを取るとは、目標へ向け前進すると同時に自分を巧く操り思い通りの状況を作ること。役者もアスリートも誰の人生もみな同じ。まるで剃刀の上を"綱渡り"するように完璧なバランスが求められる。」確かに💫


受講生の1人
⚫︎笈田ヨシ(俳優、演出家)
パリ在住。1992年にフランス芸術文化勲章シュバリエ受勲。2007年に同オフィシエ、2013年には同コマンドゥールを受勲。 
見たことあると思ったが🤔
『沈黙 -サイレンス』(2016年 アメリカ/マーティン・スコセッシ監督)のイチゾウ 役でした⭐️

専属伴奏者のもう1人は日本人
⚫︎土取利行(音楽家・パーカッショニスト、マルチインストゥルメンタリスト、フリージャズetc)
演劇音楽奏者(ピーター・ブルック劇団のロングコラボレーター)


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《まったくの余談》
ブエノスアイレス🇦🇷で同じようなクラスを受講した記憶が蘇った。
有名なダンサーでありコレオグラファーのマエストロからダンスを習う為に参加しているのに、1つもアルゼンチンタンゴを踊らない💦

師匠曰く「この部屋は4分割されていると思って!それは、土・火・水・木のそれぞれの空間だ!何も考えずに歩く。そして私の手が叩かれた時にいた場所で止まり、その空間を身体全体で表現してください。」ブルック氏の指導ととても似通っていた。

受講生はやはり世界各国から来ているダンサーたち。始めはキョトンとしたけど、成り切りで表現してみた。面白かった。

人間は表現する事で相手に伝える、伝わる、感じる、感じ取る...
凄く有意義なクラスだった🌟
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