ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古の作品情報・感想・評価

ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古2012年製作の映画)

Peter Brook: The Tightrope

上映日:2014年09月20日

製作国:

上映時間:86分

3.7

あらすじ

演劇史に名を残す偉大な演出家ピーター・ブルック。“なにもない空間”という演劇論に基づき、最小限の装置と小道具、俳優の肉体から、イマジネーション豊かな劇空間を生み出す舞台は、世界中の観客を魅了し「魔術的舞台」とも呼ばれてきました。 彼の魔術的な舞台の数々は、俳優やミュージシャンらが参加するワークショップから生まれます。今回、その秘められた創作現場の様子が初めてドキュメンタリー映画として映像化…

演劇史に名を残す偉大な演出家ピーター・ブルック。“なにもない空間”という演劇論に基づき、最小限の装置と小道具、俳優の肉体から、イマジネーション豊かな劇空間を生み出す舞台は、世界中の観客を魅了し「魔術的舞台」とも呼ばれてきました。 彼の魔術的な舞台の数々は、俳優やミュージシャンらが参加するワークショップから生まれます。今回、その秘められた創作現場の様子が初めてドキュメンタリー映画として映像化されました。ピーター・ブルック作品でおなじみの笈田ヨシなど、あらゆる国籍の俳優たちが一堂に会して行われた2週間ものワークショップは、床に敷かれた1枚のカーペットに、目に見えない「1本のロープ」を引くところから始まります。 単純なエクササイズに見えるタイトロープは、俳優の想像力の真実を暴くだけでなく、身体が生命を宿しその想像力と一体になっているかどうかを全てさらけ出す、演技の原点ともいえるものに繋がってゆきます。そしてこの掟破りの即興エクササイズは、役者だけでなく、私たちの終わりのない人生の挑戦へのヒントがたくさん詰まっているものでした。 監督は息子でありドキュメンタリー映画監督であるサイモン・ブルック。2012年、ベネチア映画祭アウト・オブ・コンペティション部門でも好評を博した、演劇人ならずとも必見のドキュメンタリー映画が、いよいよ日本に上陸します!

「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」に投稿された感想・評価

動画配信Netflixの1カ月無料期間につき映画見まくった。膨大な作品群の中に、『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』があってビックリ!演劇の神様ピーター・ブルックが世界の俳優達にワークシップした貴重な映像だ。一言一言に重みがあって、凄かった。
おそらくすべての事象、といっても、演劇などのアートフォームでなくても、ビシネスプランでも、普通の会話でも、「表現」という意味ではイメージを身体を使って表現するという意味では同じとすると、一見この俳優だけのためのワークショップを一般人にも見せるフォーマットにして作品にしあげた意図が見えてくる。

需要なのは、自分の中に、恐ろしく精度の高いイメージを創り上げ、他のプレーヤーと共有することとすると、いかなるものにも応用可能な可能性を感じざるを得ない。今回始めてみたけど、おそらく観るたびに、その時の自分の状況で、新しい発見が必ずありそうな予感しかしない。

いいのに出会った。
個人的事情あってNetflixで再鑑賞。あらためてピーター・ブルックの一言ひとことの深さと重みに敬服。最近では「沈黙」の演技が印象的だった笈田勝弘(ヨシ)さんが80を過ぎてなお追求しつづけておられる姿勢にも打たれます。終了したら可能性は閉じられる。このメッセージを若い人ばかりでなく自分自身にもよく言って聞かせたい。大切なドキュメンタリーです。
rosas

rosasの感想・評価

3.3
空気を感じること。
時間を感じること。
存在を感じること。

豊かになること。

必ずある場所に向かう。
ある種の静謐。
Zuidou

Zuidouの感想・評価

5.0
剃刀の上を歩くようなバランス。最初のうちはあからさまに売れない役者の集まりみたいな集団だったのが最後の方ではちらほらハリウッドスターがいるようにすら見えた。絨毯(超高そう)の上の見えない綱の上を歩く若者たちとそれを食い入るように凝視してはポツポツ何か言うおじいちゃんとモーツァルトmeets神楽な生演奏という異様な光景。沈黙から全ては流れ始める。間隔が空き過ぎれば次の音は死ぬし、短すぎれば狂躁になる。演劇の指導ではあるんだけど、言ってる内容は全部そのまま人生に置き換えられることばかり。文学にも科学にも数学にも偏らない、まさしく剃刀の上を歩くような絶妙なバランスの言葉が次々飛び出す。壮大な物語の展開を予感させることが重要、みたいに言っているのを聞いて思ったのは、人生に絶望したり希望を持ったりする時ってその瞬間に対してじゃなくてその後の壮大なのであろうと勝手に想像している展開への予感に対して一喜一憂しているんじゃないかということ。落ちてもないのに、ましてや渡りきってもいないのにあれこれ騒いでいても仕方ない。映画の見方がまたちょっと変わりそうな映像だった。
saki

sakiの感想・評価

-
身体表現とは縁遠い人間ですが、息を詰めて見入りました。
想像から創造へ繋げて出力する行為全般に役立つ箴言の宝庫!

ただし、映画としてはNHKやBBCの記録映像の感あり、評価は避けます。
ルー蔵

ルー蔵の感想・評価

3.5
動きには始点と終点があって、間にもう一つ点があるとか何とか。

なにか創造したところから画面に緊張感が生まれてきた。
食パン

食パンの感想・評価

1.8
演劇を年12本程度観るくらいの私には、この映画は強度がないと感じた。

この映画には、唸るような発見とか流石と感心する部分がない。おれが演劇人として成熟していないからそう感じるのか、それはわからない。だけど、そもそも これはなんのための映画なのか。ピーター・ブルックの演出や方法論を周知させたいならこの映画はほとんど役割を果たさないだろう。

しかし!普段演劇に触れない人にはこの映画の芝居の成り立ちのような身体を駆使した単純な演劇性は新鮮に映るに違いない!!是非!!!
2017年5月3日(水)に鑑賞。直前に観た想田和弘監督の観察映画「演劇1」とは対照的だった。「演劇1」との比較などについては下記のレビューを参照されたい。

https://filmarks.com/movies/39016/reviews/33221106
邦題がひどいのと見ても全く意味がわからない。映画としての存在意義を疑うけど、貴重な映像には違いない。