毒っ気と、温かさと、役者の魅力に満ち溢れた、しっとり大人のロマンスコメディ♪
熟年夫婦ならではの掛け合いに、熟年やからこそ許されるものがあって、全くタイプの違う夫婦二人の会話が、ほんまに修羅場のようなヤバイ空気に包まれるので、「別れてしまうんとちゃうやろか・・・」と一瞬ドキドキするんですけど、2人はこうやって30年連れ添ってきたんですよね♪
「アホ」「ボケ」「死ね」が関西では愛情表現であるように、この2人の会話にそれに近いものを感じました(←!?w)
また、そうやって、観客を変に納得させてしまうのは、紛れもなくこの2人の上手さの賜物でもあり、30年目の記念日旅行に漏れ出す、本音と本音と本音と本音・・・
あんたのフニャチンより、エッフェル塔が見たいわ!
って、言える夫婦、サイコーじゃないですか♪
ほんでもって、そんなこと言われても、妻の股間の匂いを嗅ぎに行く夫、サイコーに変態じゃないですかwww
ほんの少しの恥じらいを残しながら
頼り合って
甘え合って
支え合って
受け止め合う
言いたい事が言える夫婦って
実は、案外、少ないのよ・・・
っていうか
言いたいこと言うよりも
相手の「言いたいこと発言」を受け止めるのって
難しいし、器がいるよなーーーー!(しみじみw)
それなりの悩みを抱えながら
弱さを迷わずさらけ出し
お互いを包み込む
2人が持った、それぞれの大きな器
友人宅のスピーチからの、最後のダンスのシーンは、だいぶ好き♪
食い逃げには思わずワロてしまいましたけどねwww
生きて行く上での色んな苦悩を、吸い込んで浄化してしまう、パリって街の魅力と美しさ、それがとても上手く描けていて魅了される♪
「パリ映画」の柔軟さを改めて感じた1本でもある♪