ナル

メビウスのナルのネタバレレビュー・内容・結末

メビウス(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

台詞なし、字幕なし、ほぼ音楽なし、環境音、喘ぎ声、笑い声、叫び声で構成された90分。

ただ圧倒された、編集、カメラ、などの至らない点を省いたとしても文句なし。

家族、欲望などはメビウスの輪のように繋がっている。
不貞の父のちんこを切ろうとする母、父に拒まれ、一人息子のちんこを切り取ってしまう。そして、そのちんこを母が噛み砕き、飲み込んでしまう。父と子は、新たな快楽の手段を模索する、、、

なぜ台詞なしでこの映画を作ったのか?
台詞とは、映画を言語的に説明したものでしかない。欲望に言葉なんていらない。SEXとは、人間が変わらずに続けてきた根源的欲望の一つである。生殖機能とは、子孫を残すための道具でしかない。なぜ、人はSEXをするのか、、、

キムギドク映画、悲夢、うつせみなど過去の作品で取り入れられたカットが多く散りばめられていた。過去の映画と繋がる点が沢山ある。キムギドク映画もメビウスの輪のように繋がっている。この映画を撮るために前作を撮っていたとしたら、、、
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