スーダン内戦を端に発する、実話ベースの兄弟の絆の物語
内戦という恐ろしい環境下で生き抜くためには、家族・兄弟・仲間が不可欠であるというメッセージが込められている。
主人公たちは祖国を脱出し、隣国の難民キャンプからアメリカへの入国に成功する。
序盤は祖国との文化の違いに戸惑う姿が愛らしい。「奇跡の食べ物“ピザ”に感謝」などのセリフも可笑しい。
彼らは互いに支え合いながら、文化に少しずつ馴染み、アメリカ人と関わりながら手に職をつけ、自立していく。
そんな中、祖国で死に別れたと思っていた兄らしき人物が、自分たちを探しているとの一方が入る。
彼らのうちの一人が、確認のため難民キャンプに再び向かう。。
最後の結末は詳しく書けないが、僕は涙なしに見れなかった。
スーダン内戦時に見たもの、アメリカで感じたもの、それらが最後の覚悟を生むのだろうが、根底には“兄弟愛”が流れている。
「早く行くなら一人で行け、遠くへ行くなら一緒に行け」
家族とならどこでもいける。今一度、どこに向かうか考えてみたい。