美しい時を過ごしたい時に
鎌倉を舞台に、三姉妹と腹違いの妹が家族になっていく、家族について感じる作品。
本作は何より、四季の描写が美しく、あぁ、日本に住んでいてよかったと心から感じられました。特に、桜のシーンと海で見る花火のシーンはとても綺麗で、ぐっと惹かれるものがありました。
また、その季節を楽しむ描写は、季節によって、家族がイベントを楽しみ、家族の愛情が深くなり、それが毎年繰り返されることによって、さらに深くなっていく大切なことなのではないかと、さりげなく感じることができました。
さらに、海街diaryではお葬式のシーンが多く、人の死による家族との関係性、これからの家族の生き方について考えさせられます。あまり、お葬式に出たことがないので、うまく言えないのですが、家族であるためには死と向き合いつつも、今生きている人とも向き合えるものなのかなと感じました。
キャラクターの設定が難しく、死んだ父親の女性関係が初めてこんがらかってしまったため、HPで確認しながら観たので、少し説明不足な点もみられますが、美しい四季の描写、美味しそうな食べ物数々、優しい人間関係に心がじんと沁みます。
美しい、綺麗な映画を観たい時にぴったりな作品だと思います。