Saki

海街diaryのSakiのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.2
映画の最初から、ずっと前からこの姉妹のことを知っていたような感じがした。
彼女たちひとりひとりの人物模様の切り取り方が上手でした。

すずが来たことでもっと重たい話になるのかなって思ったけど、そんなことなかったので良かった。
普通とはちょっと違う姉妹の話で、ひとりひとりはごく普通の女の子で、それぞれの成長する様子が垣間見えたのが良かったです。

たまに笑えるシーンがあったのもこのストーリー全体が暖かいと思える良い要素だと思います。
「足の指見る?触る!?何なら写メる?」とか風呂場に出た虫のマネとか、ジワジワと未だに笑えます。

シーフードカレー作りながら、「奥さんのいる人好きになったらダメだよね」とすずが幸に向かって言ったシーンはズサっとくる。
幸自身がそうであること、すずがずっと気にして生活してたこと、それぞれの複雑な心境が読み取れました。

鎌倉にある大きくて古いお家がとてもステキな場所だと感じました。
庭で採れた梅でジュースやお酒を作ること、近所に美味しい定食屋さんがあること、海があること。
とても生きる幸せを感じ取れました。

鎌倉の四季と暮らしっぷりが美しい。
褒めすぎかもしれませんが、邦画にしかできないこのテンションは素敵です。
ミニマムでシンプルな暮らし、暖かさが好き。
Saki

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