ShimaD

X-MEN:アポカリプスのShimaDのレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.9
ミュータントを社会的マイノリティとして描き、世界情勢での立ち位置や進退について悩みに悩ませてきたシリーズが、テーマを大胆にも現代文明の存亡へと転換!
マシューが種を蒔きブライアンが芽吹かせたプリクエルの集大成たる本作にて、若手のミュータントが大輪の花を咲かせるのか…!
そしてチャールズとエリックはついに結ばれるのか!ハゲたチャールズに萌えるのか…!

ゆうとりますけどもまずは微妙だったとこから。
ミュータントたちはとても魅力的☆でしたがラスボスのアポカリプスはそんなに…って感じでした。
アポカリプスのバックボーンがうかがい知れるオープニングは3Dの迫力もあって大興奮でしたけどね。

そもそもが人種差別などリアルなテーマが描かれてきたところからいきなり文明の危機!とか言われても…(完全な我儘)。
アポカリプスの価値観からすれば「君たち文明繁栄の方向性間違ってる!」って言い分もまぁわかるんですけど。
長年不在だったくせに勝手に怒って勝手に暴れておいて、肝心なとこは他人に任せっきりじゃぁん!って思って┐('~`;)┌

以下良かったところとして、人間どうしの小競り合いレベルではなく、文明の、ひいては全人類の存亡レベルにまでなったもんで、もうウジウジ悩んでるヒマがないって感じは結果的に好印象。
そんななかでもマグニートーの悲哀はしっかりくっきりと。毎度のごとく世界の不幸をすべて背負ったかのような「このうらみはらさでおくべきか」はすでにお家芸。

前作に続いてクイックシルバーが魅力的でね…。彼のシーンだけでも3Dで観た価値がありました♪
原作準拠とはいえ予告編でネタバレしちゃうの!?なあの設定もちょっといい感じでした。モジモジしててかわいい!

個人的MVPのナイトクローラーもかわいい!クイックシルバーと同じく便利すぎる能力故にハードな扱いですが折れないめげない!
ミスティークと違って肌の色も変えられない彼の暮らしはそうとう辛いものと思われますので(登場から不遇)、ほんとX-MENに加入できてよかった!
同年代のサイクロップスと仲良しなのもいいなあ(о´∀`о)
そんな彼らが『ジェダイの帰還』を観に行くシーンをわざわざ入れてまで「3作目は大抵ダメ」ってファイナルディシジョンのことかー!(笑)

良かったところを思うに、ストーリーに乗り切れない部分をキャラクターの魅力と映像的な楽しさが埋めてくれた、って感じですね。
爪の男やストライカーの施設や、こっそり居なくなった彼女やら、今後の布石もありつつ、X-MENアッセンブル!な感じでプリクエル3部作も終了。
チャールズ&エリックの描写が足りなかった気が…ぜんぜんぜんぜん足りない気がしますが…。でもニコニコでかんわいいいい!

いつかアベンジャーズへの参加を夢見てこれからも数々のスピンオフを楽しんでいきます(˘ω˘)
ShimaD

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