花

リカウントの花のネタバレレビュー・内容・結末

リカウント(2008年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

映画としてはテンポもいいし、わかりやすく作っていておもしろかった。役者陣も名脇役が多くて落ち着いて安心して観ていられる出来。この時のドタバタを思い出しながら観ていたこともあって興味深かった。

United States だから州法があり行政や民法、刑法がそれぞれ違うというのは理解できる。でも合衆国大統領を選ぶのに、州ごとどころかその中の郡でも用紙や手法に違いがあって、基準もまちまちだなんて、本当におかしいと思う。それがアメリカだけの話で終わるなら勝手にしていればいいけれど、いまの世界ではアメリカの大統領は世界の大統領になってしまう。アメリカ以外の国の名は戦争の敵国としてしか知らないとか、どこにどこの国があるかも知らないとか、そうした人たちが自国のために選んだ人に、なぜ世界が振り回され続けてきて、これからもそうなのか。そして再集計されたら困る候補者が大統領になって、世界中が馬鹿にされている気がする。
民主党も共和党も外交では大した違いもないからどちらでもいいけれど、知る限りでウォーターゲートも共和党、このブッシュの件も共和党、ヒラリーへのロシアの攻撃があった時はトランプが勝ち、トランプが負けたら国会議事堂に殴り込んだのも共和党、それを扇動したのがトランプ、それで訴追された共和党のトランプがまた大統領になる。最高裁判事も共和党に偏っているし、無茶苦茶。

ケビン・スペイシーはあいかわらずうまかった。どんな人物像もこなすからすごい。
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