大泉洋ってもう存在自体が花沢健吾の漫画そのまんまでずるい!
花沢漫画は「ルサンチマン」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は読んだものの肝心の本作の原作は未読、話題作なのでゾンビ漫画と知っていた程度、知らない脚本・監督(図書館戦争とかやってたらしいけど未見)だが前述のとおりキャスティングに惹かれて、あとシネスコだったので鑑賞決定。2000年代までの日本映画はビスタばっかだったので最近のシネスコ増加傾向はとてもいいことだと思います。とはいえ「これ黒沢清が撮るべき映画だろうになぜこの監督…」とあまり期待していなかったのも事実。
びっくりするくらいゾンビ映画の定型を踏襲した映画でまず感動しました。冒頭で社会の崩壊、立て籠もりグループとの合流、つかの間の安寧とその崩壊、ともう何度も何度も何度も各種ゾンビ映画でみてきたパターン通りのプロット。これがどこまで原作通りなのか判らないが、定型を判っててやるのと知らないで原作なぞるのとのは決定的に差が出る。多分わかってる方。
何故「判ってる方」と判断したかといえばクライマックス。変に捻らず直線的に進めてあとは血糊の量で勝負、という姿勢は嫌いじゃないよ。実際「ブレインデッド」と同じくらいの血糊と倍以上の死体が出てくる。
ラストは原作読んでないので既読者の評価は判らないが、これもまたゾンビ映画の定型通り。
ゾンビ映画の定型
+最大規模クラスの血糊と死体の量
+日本映画故の適度な湿度感
+タイトルが綺麗に回収されるラスト
+大泉洋いいよね…
でフルハウス。