今年観た映画のなかでは、現時点で№1といえる作品。
星持ちのレストランのシェフである主人公が、オーナーと意見が衝突し、グルメ評論家とはケンカしてお店をクビになり、挫折を味わったが、プライドを捨ててフードトラックで再起を図る物語。
見るも美味そうな料理がいくつも出てきて、生唾をゴクリと飲み込みながら鑑賞w
最後には、とてもハッピーな気分にしてもらえる映画。
ただし、それだけでは終わらないのがこの作品の妙味。
なぜならこの監督、『アイアンマン』や『アイアンマン2』の監督でもある。
ところが、その後の『アベンジャーズ』や『アイアンマン3』ではプロデューサー側に回っている。
人気が出るにつれ、大人の事情やしがらみが交錯し、DからPへ回り、『アベンジャーズ2』に至ってはとうとうスタッフロールから名が消えてしまった。
そこへきての今作──インディーズ作品である。
作りたいものが作れないために辞め、こじんまりとではあるものの作りたいものを作った監督の姿と本作の主人公はキレイに重なる。
ハッピーな作風の中に、表現者としてのアツい魂が垣間見える、2度オイシい作品なのでした。