手際の良いプロの仕事は単純に見ていて気持ちがいい。食べ物映画なので料理、食事シーンが良いのは当然として、そこに音楽という要素をさり気なく加えるのが上手いと思った。文化的なものは文化的なものと合わさるほど良い。
お話という点で驚く事は何もないが、逆に言えばこのタイトルの映画で観たいものは全部観れる。リラックスして観れるタイプの映画だった。
たった6年前の作品なのだが、twitterの描き方に時代を感じた。今となってはポジティブな意味でもネガティブな意味でもあのSNS像は古いだろう。
この映画に関しては結果的にそのどことない懐かしさも良い方向に作用していたが、やはり時代性のある題材と普遍性はトレードオフなのかなとも思った。