このレビューはネタバレを含みます
好きなことを好きなようにやりたいだけなのに、オーナーと評論と権力者、家庭の問題に翻弄される中年アーティスト(料理人)のストーリー
「良い作品を生み出せればいい」という時代はとっくに過ぎ去り、権力に媚び、SNSに媚び、評論家に媚びないといけない時代(状況)になってしまった
適応しようと頑張ってはみたものの、無理をしすぎていつか破綻してしまう
ならば好きなことを好きなようにするための環境を整えればいい
好きなことを好きな環境で、自分という人間を理解して愛してくれる人たちを大切にしながら共に仕事をする
そして好きなこと集中できるよう、自分が苦手なことは得意な人に任せる
情報過多の時代に生きる中年アーティストの多くが悩んでいるであろう内容が、ほど良い感じに映画化されているなあと感じた
料理にも恋愛にも振り切り過ぎていない、バランスのいいUNIQLOみたいな映画だ
たまにはこういう映画もいいと思う