横須賀アット

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの横須賀アットのレビュー・感想・評価

5.0
"作品を作ると言う事は、人生を切り売りする事だ"

アイアンマンで一躍有名になったジョンファブロー監督。
メジャー作品に携わる事が出来たけれど、契約や制約で自分のやりたいことが出来ないジレンマが凄く作品に反映されていた。

本編でも新しいメニューで挑戦したいとシェフのカールは言うが、オーナーは王道でベタな作品で良いんだと押さえつける。さらに、そうやって作られた作品を批評家に酷評されてしまう。
監督自信もアイアンマン一作目以降での浮き沈みを物語っている。
その後、純粋にやりたい物を、作りたい料理を作るためフードトラックを始める。

まさに、『俺が作りたい映画ってこう言うことだ!』を料理に置き換えて体現したよう。

まさに、人生の切り売り!
製作・監督・脚本・主演ジョンファブロー
そんな作品がつまらないハズがない!
面白いし、楽しいし、美味しそう!
音楽もノリノリで視覚、聴覚、味覚にまで訴えかける。

SNSとの関係も凄く今の日本を象徴していて面白いし。
『君の名は。』や『この世界の片隅に』のように宣伝での活用方。しかし、逆に炎上も扱い毒にも薬にもなる感覚はまさにソレッ!である。

今更ながら、何故この作品を映画館で見てなかったんだろう。

最高です