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百円の恋のぴのネタバレレビュー・内容・結末

百円の恋(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

サクラちゃんといえばコレだよねってくらい有名でやっと観れた!2014ってもう10年前か、、!

新井浩文出てるとか知らんかったからめっちゃ適役!!って感じ!

観る前ゴリゴリラブストーリーかなと思いきや、、!
遅咲き人生で、仕事の人からレイプされて、しょーもない男にヤリ捨てされてそこから惰性で生きてた人生に怒りみたいな悔しさの火がついて、その原動力はボクシングに向いたけどその試合で負けちゃって、心も身体もボロボロで痛くて…

サクラちゃん出てるから人間臭い映画なのかなと思ったら、予想の斜め上だった笑

新井浩文の優しさ(風邪で肉を出すとことか、中華料理屋で嫉妬して殴るとか)も一子も不器用で、。

個人的に最初のキャストの名前出るところから、新しい感じ(?)だなと思った。これはむしろラブストーリーと言うより、恋愛も入ってる人生転換期物語に近い気がした
壮大すぎなくて、人間臭さと底辺具合を感じてこれから定期的に観たくなる映画だった!


何と言ってもやっぱりサクラちゃんの役作りが流石すぎた。
惚れていく感じもボクシングに気持ちが入ってきて顔つき体つきが変わってく感じも
ナチュラルかつ観ている人が気付くくらいに変化していく様がとてもよかった。しかも千鳥かまいたちアワーで「1ヶ月くらいかけて落として後半撮ると思ってたら、1日のうちに両方の役を演じることになり、5分の準備の時間だけでボクサーになって、シュッってなった後撮らなくちゃいけなくて、とにかくその5分の間に顔とかマッサージしたりとか汗をかいたりとか、とにかく顔をすぼめる」とか苦労したらしい、、凄すぎる。。
さすが安藤サクラ様!🤦🏻‍♀️


一子にまとわりつくおじさん(バイトの先輩)が結構リアルで共感しつつも観てて心がゾワゾワした。喋り方とかしつこさ具合とか。レジでもホテルでのシーンもそれでしかない笑

新井浩文のクズ加減もリアルすぎて。笑
風邪ひいたり試合で悔しい思いしてるときに寄り添う感じがたまらん。女ってそういうときにやられるよね笑
弱ってるからこそ依存的になるというか
ヤった後に馴れ馴れしくなっちゃう一子がガッツリ女って感じ出てた、それに対して鬱陶しく感じる新井浩文の感情もリアルで。


ラストシーンとクリープのマッチ具合が最高すぎた。
一子の気持ちがそのまま表現されてて。
新井浩文もあんなに一子のこと避けてたのに、飯行くかって手まで繋いできて、!ずるいけど依存要素しかなくて、、あんな自分勝手なクズ男、今の私なら絶対好きにならんけど、一子の気持ちの部分だけでいうと共感でしかなかった
しかも手を繋ぐ力強いし、一子が初め引っ張るのに反抗する気持ちもすんごい分かるし、、!!
「痛い痛い居たい居たい」
最後で正直泣かされた😭


ラストのラストで一気に恋愛にもってく感じが新鮮だった。
最後だけでも何回も観たくなった

まあラストがラストだから不完全燃焼に感じる人もいるかもしれないけど、ハッピーエンドの方が嘘臭いしこれでいいなと。


このままあの二人は関係性を詰めないまま、逆に離れることもしないまま生きてくんだろうな、。

嘔吐シーンとか吐血、暴力、レイプシーンが苦手な人はこの作品キツいかもしれないけど、逆にそこだけ気をつければ全然観れると思う。
ラブストーリーに飽きた人は是非!笑
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