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天空の蜂のchipのレビュー・感想・評価

天空の蜂(2015年製作の映画)
3.7
1995年に書かれた小説、
映像化するのは到底無理だと言われていたこの作品が映画化された!
2015年上映当時だいぶ話題になり、
私も映画館で鑑賞しました。
原発問題を扱った作品、
2011年の震災後全国で起こった原発反対の声、
東北在住の私はあの恐怖をいまだに忘れることができない。
2015年のこの上映は、こんな日本に必要不可欠とさえ思えた。
震災のずっと前に、こんな小説が書かれたことにも驚いた。
コロナも震災も…
起こりえることとして考えている人たちがいるんだな~と…
当たり前のことに感心しています。


巨大ヘリビッグBを原発真上で爆発させる!
テロリストからの脅迫を受けて、対策に駆け回る人たち。。
官邸よりも現場の人たちの方が必死によりよい方法を考えているのがわかる。
國村準さん、柄本明さん、さすがです。
わが子を救うためにヘリから思い切りリモコンを伸ばして…
「届けーーー!!」
江口洋介さんがコナンみたいだった。
「トントントン…」
息子が父に呼びかける、
「ここにいるよ」
スケールの大きなサスペンス映画の中、
こんな家族の物語もあって良かった。
綾野剛さん、本木雅弘さんの役は悲しかった。。


ラストは、
被災地の救助の現場で…
父と息子の会話
「この国に命をかける価値はあるのか?」
あるといいけれど…
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