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はじまりのうたのnickのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりのうた(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんかストーリーは良くあるというか、
別に突飛なものじゃないんだけど、
めちゃくちゃ良かった。
たぶん自分の価値観とのバランスの良さというか自分にとってかなり心地よいものだったんだと思う。
もしかしたらみんながそう感じれるように作っているのかも、だとしたらすごすぎる。監督の人柄?

一緒の音楽聴いて街を散歩したり、踊ったりするのはやりたいと思ってから改めて良いな思った。音楽がなんでもない風景を映画のワンシーンかのように変えるって言うのもすごい分かるな。

作曲家でボーカルの女性が、喧嘩別れした恋人に録音メッセージで歌を残したのすごい良かったな。
その時にキーボード弾いてた太ってる男性は、一見したらあんまりかっこいい感じではないかもだけど、優しかったり、強かったり(誰も聞いていないのにずっと街で弾き語りしていて、部屋も汚くて快適っぽくはないんだけど、楽しそうに暮らしてる)、面白かったり(録音メッセージのあと、撮り直す?みたいに言ってた)すごいかっこいいと思ったな。

主人公の娘がギターで参加するシーン良すぎる、何がとは説明できないけど。
音楽もいいのかな。どんどんバンドにマッチしていくような演奏だった。表情?それまでのストーリー?全部かな?

ダンスミュージックを流して、踊りたくなって踊ったら負けっていうゲームをして最初はみんな止まってるんだけど、踊りたくなって踊り出しちゃうのダンスの本質だと思った。
ダンスにおいて(その他芸術においても)1番大切なのは踊りたいという衝動だと思ってるから自分と同じ気持ちの人がいる感じがして嬉しかった。

お勧めしてくれた人が、何故かわからないけど何度も観てしまうって言ってたけど、
分かる気がする。
これをお勧めする時に何がいいかって言えない。
売れるかどうかよりも、自分が何を表現したいかの方が大事って作曲家でボーカルの子が度々言うけど、本当にそう思うし、上に書いたシーン含め、映画の流れも綺麗で無駄がなくて力が入りすぎてなくて音楽も良いけど、
やっぱりバランスが良いんだと思った。

思想やバランスが良いって思うことは、この監督のことが好きなのかもしれない。
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