ぐっない

はじまりのうたのぐっないのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.7

平凡な世界が、歌によって真珠になる






むかし、なにも聞きたくなくてなにも見たくなくて世界から抜け出したくて、夜にイヤホンで音楽ガンガンに流して自転車に乗ってどこまでも走りました。警察署の前を通るとき少し怖かったけど、次々と流れてくる思い出の曲たちによって、あたしは世界から抜け出せました。
スーパーの買い物袋を持ったおばあちゃん、子供が乗った三輪車の後ろを押すお父さん、道端で話す主婦の人たち、次々と消えていく車、誰かの住む家、全てがなんか見たことのない景色みたいで、曲によってそれは変わって、音楽ってすごいなあって思った。大声で歌いたかったけど恥ずかしかったから小さく歌いながら、帰りました。イヤホンを外すのがちょっと嫌だった。





ちょっとかっこつけたけど、あの日はほんと、きらきらしてたんだよなあ。なんでもないのに。そこらへんを自転車で走っただけなのに。音楽ってすごいなあって思った。







この映画、全然見ようと思ってなくて、でも評価がすごい高いから見てみたけど、ぶわあって泣いちゃった。こんなんだめでしょうよ。
誰にでもストーリーがあって傷ついて感傷的になったりして。弱っちいし超めんどくさいあたしたちだけど、いつのまにか一歩ずつ進んでる。あなたもあなたもあたしも、みーんな生きてて、生きてるから歩いてて、歩いてるから幸せを拾える。
なんて言えばいいのかなあ、あたし今とても幸せです。生きてるの楽しいー!って感じです。これからあたしのiphoneのプレイリスト、シャッフル再生しようと思います。