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はじまりのうたのfumikaのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.5
ダブリンと同じじゃん…ん、あれ、でも似てるようで違うな、となった序盤
より多くの人が介して複雑化するかと思いきやその相互関係は綺麗に組み合わされてます


まずは冒頭、グレタのクールな表情と繊細で力強い歌声に魅了される

感じさせられたのは彼女と同じ状況、つまり最愛の人の裏切りが実際起こってしまった時、怒りを通り越して失望と喪失の感情の方が強く出るということ

そして友の存在が救いになるということ
家族や恋人以外で何でも相談できる存在が居る事は大切だなぁ



序盤は時系列が何重にも重なって行ったり来たりな構成だけど、ストーリーがシンプルなので見ていて不快ではない
全てが繋がった時のまっすぐさも素晴らしい

グレタとダン、2人の人生が重なり覇気を取り戻して行く様は爽やかで素敵


あとバイオレット役の子、どこかで見たことあると思ったらスウィート17モンスターのヘイリースタインフェルド!
この子の癖になる体型と表情は初めて見た時から好き


特に好きなシーン2つあげて〆ます


・アウトストアのレコーディングで街の子供たちをコーラスに入れてるところ

・グレタとダンがスプリッターを繋いで音楽鳴らしながら夜中じゅう街を散歩するところ
ここはもう2人が物凄く可愛いいきものに見えて愛しくなるシーン

後にミリアムと昔のように想いを重ねるシーンも味があるけど、全然違う
思わず2人が恋人に見えてしまうほどシンクロしてたなぁ



ダブリンの監督とあれば期待しないわけがなかったのですが、想像以上に素敵だった

優しさと力が湧いてくる、出逢えて良かったと思わせてくれる作品
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