はじまりのうたのけんざのネタバレレビュー・内容・結末

しばらく前に友人に好きな映画を聞かれ、ありきたりだがララランドとグレイテストショーマンが好きだと答えると勧められたので鑑賞。なるほど、その理由がわからなくもない。大人なストーリーではありつつも2人が立ち上がっていく熱い展開には子どものようにワクワクさせられる。また、言葉で語るだけのシーンが少なくそこが良い。プレイリストを見せ合うシーンや劇中のバラードのような音楽の力、ダンと無言で抱き合うシーンやデイブのライブを最後までみずに自転車を漕いで帰るシーンにみられる目や表情の力、そういったただ言葉に頼るだけではない豊かな感情の表現が巧みだった。愛情,憂い,感謝,寂しさ,いろんな解釈ができるところが多くある。結局売れるために曲をつくり歌うわけではないところが良かった。ただのサクセスストーリーでないからこそ学ぶものが多い。バラードとポップスのやりとりにそれが凝縮されていると思う。だからこそ最後の"Lost Stars"には痺れた。気持ちの良い作品。