ササキ・タカシ

ザ・レイド GOKUDOのササキ・タカシのレビュー・感想・評価

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)
4.0
極道と言うよりは極み道、いやむしろ無間道、インファナル・アフェアよりよっぽど無間道な終わらない地獄を見せてくれる最高の「もううんざり」映画でした。

汚ビルの中だけで展開されるシチュエーション・スリラーにやり過ぎな格闘アクションをぶっこんだだけのシンプル&インパクト重視だった前作から一変、今度は仁義なきギャング抗争に潜入捜査ものを付け足し、前作よりパワーアップしたマーシャルアーツ格闘(カメラワークとかカット割りが上手く大変見やすかった)だけでなく完全に無理ゲーな1対大人数のぐちゃぐちゃバトルも増えてボーン・アルティメイタムみたいな無茶なカーアクションまである盛り沢山な幕の内弁当! 格ゲーのキャラクターみたいなオモシロ殺し屋たちが大活躍の異能バトル(?)は必見だ! ポケットから野球ボールを出した時の観客の沸き具合を俺は忘れない。

カンフー映画、ハリウッド大作アクション、アジア産ギャング映画、ヤクザ映画、刑務所もの、アニメ、ゲームなどの影響を受けた様々な要素がカオティックに混在する、まさに「やりたいこと全部盛り込んだった」感満載の2時間半。絶対もっとコンパクトにできただろこれ! 次回作はちゃんと自制心をもって製作してほしいものです。最高!
ササキ・タカシ

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