エディ中野

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛のエディ中野のレビュー・感想・評価

4.2
狂気は破滅へ、狂熱は潰えるということを教えてくれる作品。
なのにキレイな落とし処で鑑賞後感は清々しいものでした。

こんなアリシア・ヴィキャンデルをずっと観たかった。近作は生傷の絶えないアクションだったり、野暮ったい格好の役が多かったのですが、やっぱり今作のような圧倒的に美しい彼女を観たかった。
貫禄のジュディ・デンチは流石の胡散臭さ。
クリストフ・ヴァルツは損な俳優。出てきただけで、いやそんな優しいはずがない、なんか陰を隠しているはずだと、こちらが勝手に無駄な深読みをさせられてしまう俳優。
デイン・デハーンは前に観たのが、全くセリフの無い「メタリカ・スルーザネヴァー」だったかな。随分と美青年になりましたね。

どのシーンもカメラの構図がとても美しい。
優しい光を採り入れたカメラワークも素晴らしかったです。
青の美しさ、花の美しさを堪能できます。