rage30

NY 心霊捜査官のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

霊感のある刑事の話。

タイトルに「心霊」とありますが、実際は『セブン』と『エクソシスト』を足して二で割った様な作品でしたね。
前半は猟奇殺人ミステリーといった感じで、『セブン』を彷彿とさせる陰惨なビジュアルと世界観でグイグイと引っ張っていきます。
そして、後半になると、悪魔払いがメインに描かれるわけですけど、主人公が信仰を失っている設定なんかは『エクソシスト』を想起するものがありました。

『セブン』と『エクソシスト』の両者の良いところ詰め…となれば良いのですが、実際は両者程のインパクトは感じなかったかな…。
前半に関して言えば、謎解きの面白さが全く感じられなかったし、犯人や真相にも全くもって驚きが感じられない。
悪魔払いが見せ所という事で、あまり難解にはしなかったのかもしれませんが、もうちょっとミステリー的な面白さが欲しかったです。

悪魔払いに関しても、『エクソシスト』のリーガンと比べると、インパクトに欠けるし、特に印象に残る様な描写がないのも残念でした。
『セブン』と『エクソシスト』を足して二で割った事で、両者のエッジな部分が消え去り、物凄く当たり障りのない作品になってしまったというか…。
これを見るくらいなら、『セブン』と『エクソシスト』をそれぞれ見た方が良いかもしれません。
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