tq1chi

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のtq1chiのレビュー・感想・評価

4.5
”こう思った”なんてこった””
””明日の朝サムが新聞を見たら””
””クルーニーの顔だらけで俺のはない””
”たまらんよ”

”でも俺は”
”鈍感な男で今は人生もない”

””無知がもたらす予期せぬ奇跡””

なんかウザイなと感じたけど凄く面白かった。映画館で観たかったなー。
過去にスーパーヒーロー映画で人気を博した落ち目の俳優が再起を賭けて舞台での芝居に挑んでいく話。
過去、というか最近、自分も自分の個人的な挑戦として演劇をしてしまった節があるのでかなり自分と重ねながら観てしまった。
まず全体的にちょっと難解な演出があって、それが主人公の超能力、隕石?のカットとラストシーン。まぁ超能力は主人公の主観的な怒りの現れなんじゃないかと。基本八つ当たりしてる時だけだったしバードマンの幻覚とかもあるし。
隕石とラストシーンはなんかもうほんとに観る人に解釈委ねたなって思う。未だに自分も考え中。
このノリがウザイとこなのかも。
知らんけど。
もしかしたらラストは、堕落(落下)している自分ではなく羽ばたいてる(浮遊)してる自分を娘に見てもらえたね良かったねみたいなことかな。
それが終着点として描かれてるのでは。一番最初に出てきたカーヴァーの詩とも重なるし。
ただし隕石、お前は何なんだ。
ワンカット風の演出は演劇における楽屋からステージの間に漂う緊張感が保たれていて凄く良い演出になっていたと思う。
関係ないけどメイクしてもらってるときに鼻息が荒いの細かい演技だなって。
あとドラムもかっこいい上に意外と情緒が豊かな音で、舞台装置として機能してた。
あとエドワード・ノートンが出てると思ってなくてビックリ。いい感じにやな奴で良かった。
エマ・ストーン、個人的に今作のが1番魅力的に見えた。アメスパ2のグウェンを超えた。
話としては内面での葛藤、プライド、過去との決別、他にも色々あったけどやっぱり過去の栄光みたいなとこの扱いがリアリティあったような気がする。
クルーニーと同じ飛行機乗った話すごかった。そんなこと考えてんのかよってなって引いた。
こうありたいと思う部分と実際はこんなだし周りにはこう思われてるって部分のズレだよね。
結局自分の中でぐるぐるさせて拗らせてるだけなんだろうな。
今、自分の真後ろにも仰々しいヒーローぶった自分がいるような気がする。

今度もう1回観たい

これをマイケル・キートンがやるのもまたね

ノートンやっぱ好き

演出はかなり好き

イルミネーション酒屋凄い綺麗だった

マンオブスティールの広告映り込むの皮肉だなって

隕石はなんなんだ
結局隕石1つで世界終わるんだから気抜けよみたいな?
この観てる人をちょっとだけ置いてけぼりにする感じがウザイ
これはこれで味があるけども
tq1chi

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