猫田

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)の猫田のレビュー・感想・評価

4.3
いつもの暗い・お堅い・真面目が嘘みたいで、本当に監督の映画なのか疑ってしまうほどコメディテイスト。
自己愛、親子愛、芸術への愛。愛についての戯曲に沿うように、色んな愛が交錯するショービズの世界を皮肉たっぷりに描いていて、面白かった。
なんとなくナレーションのないマイケルキートンの今を追うドキュメントを見てるようで、映画だとわかっていても、この役にかける彼の意気込みが、主人公とカブってしまう。
ガーゼを剥ぎ取る彼の姿が、仮面をやっと脱ぎ捨ててるようにも見えて、ちょっと泣けた。
ラストは、あの映像のままの希望であって欲しい
猫田

猫田