KenzOasis

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のKenzOasisのレビュー・感想・評価

4.0
ストーリーはもう二の次で、ドラムで繋ぐのがちょっと気になったのも二の次で。
1に構図、2に演技、34がなくて5に技術。って感じでした、僕には。

ルベツキ先生のカメラワークが凄まじかった。なんなのこの人。
こういう見せ方カッコイイなあと終始感じてた2時間。
演技すげえってのとカメラワークがとことん好みだった。

時代の流れの速さ、まとわりつく他人と自分のエゴ、理想の形に一向に近づけない主人公のイラつき、焦り、必死さ、そして葛藤。
一回の長回しで撮ったようなスピード感、舞台演劇らしい大量の台詞との組み合わせで、そういったものに振り回されてしまう「めまぐるしさ」と
それについていけないという「苦しさみたいなもの」の表現がすごいなと単純に感じた。

皮肉たっぷりなところを見ると、こだわりとか思い入れの強い人が作ってるのかなーなんてことも感じますね。

リーガン(マイケル・キートン)とマイク(エドワード・ノートン)のツートップは見事。
マイクが「なんだ!俺を降ろしてライアン・ゴズリングにでも代えるか??」と言ったけど、これって単純にその時ホットな俳優だったからなのかな。
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