MN11

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のMN11のレビュー・感想・評価

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個人的に点数がつけにくい、新しい感覚の映画でした。
というか映画っぽくも感じなく、何か別の娯楽を体験した感じ。

おそらく大体はカメラワークの所為だと思うのだが、
それは体験した事のない長回し感や、常に一人称目線、視点を動かすカメラスピードの早さなど、普通の映画のロジックからは、明らかにはずれていた。

少し画角が強く、被写界も入ってて、個人的に何かの考えに取り憑かれている時の、ものの見え方に近い気がした…。

少なくとも主人公周りのシーンは、カメラがとても感覚的にギラついている時の、人間の視点や見え方と近い動きをしてたんじゃないかと思う。


切れ目がない分、1日の終わり的なシーンも殆ど無く、休む間もなくシームレスで次の日程にうつっていく。
これが不眠で奮闘する主人公と近い感覚を観る側に与えていた。

音楽も、フリースタイルや曲の繋ぎのようなドラム音が多用されてて、すごく歯痒い、主人公の苛立ちに近い感覚だったように思う。


ストーリーは、男のロマンを追いかけるストイックなお話し。
キャストの身も心もパンツ一丁になった自虐的ともいえる熱演は、素晴らしかったです。

ステージにあがるプロの人達って、舞台にあがると尋常じゃないアドレナリンやドーパミンがでるのだろうなと思った。
日頃経験できない様なテンションも垣間見れました。


個人的にとても新しい感覚の映画だったので、
今はみなさんの色んな視点の評価やレビューを読みたいです。
MN11

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