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痴漢夜行列車
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『痴漢夜行列車』に投稿された感想・評価

さっ
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「百恵ちゃんも淳子ちゃんもこうやってスターになったんですよお」←オイ

当時のテレビCMとかが写り込んでてちょっとおもしろい。助監督: 原一男ってあの原一男?

「東京に有権者はおらんからいいんだ!」
✔️🔸️『痴漢夜行列車』(3.5)🔸️『狂った女神』(3.6)🔸️『トルコ天国 日本大縦断』(3.6)

 『痴漢~』。日活のプログラムに組み込まれる前の山本晋也はやはり、映画としてしっかりしてる。初終の、晋也版『東京物語』とでも言うべき、地議や商売やってる、初老の父親の東京に出してる、国立大生や丸の内OLをしてるはずの子供訪ねで知己を得る、或いは女優目指しと夢破れ帰るのの両方で同じ痴漢に逢う若い女で括り、東京でもその5人と2人の子供らが、偶然も知らず深く係わり進む内容。
 勿論列車内外やそこからの光景や、東京のアパートやホテル・茶店・路地らもロケの生身リアルで写しとり、『慕情』やフォードの映画音楽他の著名音楽をシーン色相毎にはめ込み、望遠やアップ入れの使い方も模範的で、切返しや90゜変も流石に確かなタイミングと角度で、長回しもやフォロー移動もいい呼吸。言葉づかいも時代におもねるばかりでなく、屹立感もあり、7人の正体明かされや絡まり偶然も見事だ。娘はOLを辞めて一年と突き止める。変なヒモにひっかかり、マッサージや売春で働かされてる。知らず地議の方の父を客ともしてる。娘をつけた父は、金を添えて更正するよう手紙を置いて去る。息子の方は、既に東京の方に馴染みもおり、女遊びに余念のない地議の父に節度を持って意を唱えたりしてるが、実は単位ほしさに教授相手に、その他一般客にも女装オカマ業をしてる。それを知り、暴き怒る父のショック。女優目指してる筈の女は、先の息子と親しい女とレズになったり、悪い売春斡旋の男にひっかかる。
 まぁ、映画として全てに堂に入ってるのだが、新しい何かをやってる、実感・新鮮味はない。まぁ、映画として見事なのだが。久保チンはともかく、若い女優さんが、元OLの娘を初めとして、皆なかなかにフレッシュでしっかり魅力的だ。
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 『~女神』。初期晋也、日芸出の青っぽさ、まともな心理主義ミステリーで、やたら細かく大胆で深い不条理狙い、様々な音楽和洋や笑い声や呟きが被る場面多く、身体の目・唇・足ら部位大CUや細かいどんでん・90゜変、人の顔を画面両端に寄せての切返し、速いパンのシーン中やシーン切替えに多用、画面の半主観フォローや視界めまぐるしく動きの手持ち自在移動多用、終盤前の望遠を主体にした街中の人ら模様やそれのCUでの切返しやラブシーン納めの変調、更に変調はカメラ傾き揺らぎ動き不条理なメイン2人の笑い姿に、過去シーン繰返しに新事実か幻想かを加える回想シーン挟み。
 それなりの独立起業家が、朝ホテルで気付くと、知らない女の死体そばに。前夜、研究所勤めの旧友とトコトン飲んだ記憶から、店のママからその旧友迄聞いて回る。女は前の日に知り合ったばかりの、女性斡旋業から派遣されてきた女と分かり、その店へ出向き、死んだ女の同僚にして親友の丁寧な人柄と対応に接してく。彼女もまた命狙われ、主人公を薬で眠らせた後、女を殺して殺人犯仕立ての状況作りが、見えてくる。それは主人公と最初から心通わない彼の妻が、彼女に気のある先の親友を、暗に焚きつけ・一緒になるべく夫の殺人者仕立て工作依頼の罠だった。が、工作成功と思い込み、永年想いの遂げに向かう夫親友に、勝手信じたと拒み、争いとなりつい刺し殺す妻。記憶を辿り洗い大元の人間関係根っこまで失った主人公と、端から人間性持ち合わせないようで、自己の深い感情に意図と無意識侭振り回され、茫然自失に至ってる妻。
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 『トルコ~』(60m。C(パートM)W。16版。冒頭デュープニューズのヨレヨレ外はそれ程酷くは.3.78)。恥ずかしい話だが、山本晋也は、5年前に『女湯~』を観るまでは、悪い意味で「くだけた」張りのない、作家とばかり思ってた。映画雑誌で、50数年前、渡辺護と共に特集を組んでたのは、渡辺の立派さに比べ、何だったのだと思ってきた。ただ、これまで観てたのは全て、日活絡みの作で、本領発揮のピンク時代をまるで観てなかったのが、数年前まで。もうプリントが残ってないのか。が、『女湯~』以降五年間でその時代を4本観られて、まさにその枠内の作家主義的側面を持ち、その後日活の色合い強くなると、かなりコントロール外となり、自堕落に見えてしまうを知る。
 ニューズリールと解説で、トルコ風呂の起源から売春禁止法絡み・オスペと本番当たり前で急増を、社会や風俗の変化と併行して説明し、①泡小さんなる落語家の寄席演し物模様を、最低限デクパージュ平面性での披露ら、②大日本地図で、代表的都市のトルコとトルコ嬢の数、風土とサービス特長、③各名物的客との絡みをドキュメンタリーというより、退きやF少なめで接写多め分割・対応・角度切り替え・仰俯瞰め狭く強く、大きく退いて行ったり、トルコ街の外景押えから、仕事ハネた後の嬢のそぞろ歩き風情らも自由に加えての、工夫や感興ある身体絡ませ多様から泡踊り、湯槽に多数落ち葉浮かせ廻らせ、様々な会話の高揚へ、らの湯槽毎の、誠実で意匠に富んだ特色が、一応中心的に羅列されてく。 
 落語や湯槽毎に、万人即理解のオチで落とされ才気が纏めてく丹念さよりも、流されてく味わい個性が、その得難い癖で連ねられてく訳で、その観客サービスだけに堕ちずに、不思議なプライドを作家も対象も、感じ行く感。あくまで客サービスを、作家も嬢も離さずに。
 各パート毎に原始・洋楽・和風のセンスと大胆光る音楽がかかっていて、細かいのとシーケンス毎の切り替のセンスと纏め良さに、呼応もしてる。ユニーク・冒険と、創る作家の内外の素人っぽくも見えなくもない、手触り残りがあり、極めて知的で平明な、歪みもない、ストレートな作品となってる。
 平静さ・スケール・ノリ、見事に意気込みを、嫌らしくないしかし客観骨あるパッチワークに、仕立てている。ゴダール的な恣意や野心からも解放されてる。残ってるプリントの問題はあるが、山田洋次やスピルバーグに比肩し得る作家だと思う。
地方と東京を繋ぐ夜行列車は、夢を運んで挫折を送り帰す果てしないピストン運動。ポールモーリアから東村山音頭まで時代を感じるBGMが良かった。筒状に丸めたお札をしゃぶらせる演出は「ほとんどビョーキ」だけどゲスすぎるゆえ一周回ってアリ。@ラピュタ阿佐ヶ谷