オシャレタウンで冴えない中年が繰り広げるちょっと小粋な50篇の掌編。
普段だったら絶対に触手を伸ばさないジャンルではあるけど、ではなぜ観たかと言うと、ヌーヴェルヴァーグの残り香を感じたかったと言うわけではなく、メインビジュアルにもなってる主人公のこのジョン・カザール以来の完全に仕上がってるハゲ具合に強く心惹かれたからです。
33歳、無職、とりあえずジョギングを始めたら公園で美女とぶつかって、その娘が街中で不良に絡まれてて、助けたら腹刺されたけどなんか恋人になる、っていうマンガみたいな話から始まる恋の、そんな感じのゆる〜いエピソードが不思議なリズム感と不思議なインタビュー方式で詰め込まれてます。そんなに大笑いするポイントは無いけど、友達の妹がなかなかのサイコな電波娘でいいキャラでした。