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荒野の千鳥足のimaponのレビュー・感想・評価

荒野の千鳥足(1971年製作の映画)
4.7
想像以上に好きなやつでした😬
軽犯罪には寛容でも奢ってくれるビールを断ると「俺の酒が飲めねえのか」と凄むヤバの人々の世話好き歓待。田舎教師の主人公は最初明らかにヤバの人々より酒が弱そうなんだがいつしか相当の量を飲んでる。
そして乱暴狼藉な仲間に引き込まれハイテンション。酔っ払いは楽しいな。

何だか観てて昭和の時代の大学新歓コンパを思い出した。あの時代は未成年でも大学生になったら酒、煙草OKという風潮があった(違うぞ!)自分も弱かったからよく潰れてたけどだんだん慣れて酔ってハメ外すのが楽しくなった(本作ほど酷くはないが)もうあんな飲み方はできない。

酒だけじゃない。教育省のシステムがどうなのか知らんけど若い者は田舎に飛ばされて1000$あれば都会に戻れるらしく、酒場で単純な賭けに夢中になって(これも実に楽しそう)結局一文無しになるお決まりコース。

世話になることになった男の娘から誘われラッキーと、事に及ぼうとしたらビールのせいでゲロ吐き不首尾。この娘がまたヤリマンでヤバの女の歓待かね。

カンガルー猟のシーンの高揚感スピード感が超リアル。普段動物愛護に共感することなくても流石に残酷さに引く。これはカンガルー猟の映像を使用していて絶滅危惧という事も踏まえノーカットで採用したとことわりが入るER.どうかしてる。

これらの事が何も無いだだっ広い荒野の景色の中で繰り広げられるんだから堪らない。

抜け出すためにはヒッチハイク。シドニーってちゃんと言わないからもしやと思ったら本当に元に戻ったよ。それが落ちかと思ったらまだ先があって素晴らしいモンタージュを楽しませてくれる。

来場者にフライヤー配布されたが手ぶらで来てしまったし折り畳むのも嫌だから懐に入れて持ち帰ろうとしたんだけど、どっかに落としてきた。素面なのに泥酔かよ!
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