2回目の鑑賞になります。
何も知らずにコカインを運ばされ逮捕された主婦が、遠くフランス領マルティニークで無実を訴え続ける。
それを韓国から力を尽くし、助けようとする夫。
しかし言葉の壁や、外交通商部の怠慢がそれを阻む。
韓国の実話ベースの物語。
人間にとって一番辛いのは、貧しい事ではなく、周囲から気にかけてもらえず社会から隔絶される事。
それを改めて考えさせられる映画でした。
主演のチョン・ドヨンは、こういう不幸な目に遭って、やつれていく人生を表現するのが本当に上手い女優さんですね。
『シークレット・サンシャイン』も、そうだったし。
そして、いつもながら、韓国映画は、自国の役人の腐れぶりや怠慢さの描き方は容赦ないですね。
距離が遠く離れていても家族の絆はかけがえなく、色褪せる事はない。
再見でしたが、やはりいい映画でした。