もこ

ニンフォマニアック Vol.2のもこのネタバレレビュー・内容・結末

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

心配してたほどの性描写はなく、いつもの監督らしくて安心したけど、SMのシーンは痛そうでちょっと辛かった。ジョーという難役を演じ遂げたシャルロット・ゲンズブールは素晴らしい女優。この映画を見る前は何か道徳的、哲学的な新しい観念が得られるのではないかと思ったけど、それは間違いで、わたしたちはただある女の凡庸であり異様な人生を見せつけられただけだった。
ジョーは悪魔ではない。痛みも感じるし、憐れみもある。けれど彼女のニンフォマニアである本性かが彼女を異形化させている。
途中でセリグマンが「君が男であれば避難はされない」など、ジェンダー論に則った持論を展開しもしや「映画のまとめ」なのかと思いやや萎えたが、ラストの、いっそ笑えるくらいの切なさはさすが監督だと思った。
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