何か最近、こういうヒューマンドラマ系のほうが気分的に合ってるのかもしれん…!
『幸せへのキセキ』を見たときのような、
なんかこう、上手く言えんけど幸せな気持ちになれる映画よなぁ。
凄いなぁと思ったのが、飛行機でのシーン。
何話してるのか聞こえんのに、仕草とか表情だけでめっちゃ楽しそうに見える。
すげえ役者だぜ…。
ハンカチの役割とか、
最初と最後が同じシーンで終わるとか、
もう気が利きすぎね!!!!
ベンが老人だからこそ、危ういラブロマンス的なノイズが排除されて、
ほんとクリーンな安心して見れる映画になってるのが素晴らしい。
みんな良い奴だし、苦しくてもちゃんと向き合おうとしてたり、やり直そうとしてる奴ばかりで、ほんと好き。
娘も可愛すぎるだろ。
もちろんAnne Hathawayも可愛すぎる。過去イチ可愛い。
こういう会社的な映画って、やっぱ「新人が破天荒で型破りなやり方で…」みたいな話多い気がするけど、
でもこの映画では、ベンはきちんと節度を持って接してるからこそ、彼の積み上げてきた人間力と経験こそが、彼の魅力として前面に出てて新鮮だった。
「インターン先が、実はベンが昔働いていた場所だった」とかも、
なんか全部微笑ましくなってしまうのはRobert De Niroの演技がなせる業なのか。
人当たりがよく、人の過ちを見つけても責め立てたりせず最善を探す。
こんな人になりたいと思った。
しょうもない潜入ミッションとか、お葬式でのエンカウントとか、笑ったし、
クローゼットがすげえ!!(笑)ネクタイコレクション半端ない(笑)
持ち物もクラシックで年期入ってて、
やっぱ歳をとるとこういう渋いモノが似合うよなぁ。似合うというか馴染む。
Anne Hathawayの衣装もお洒落で、こちらもまさに「馴染む」感じ。すごい。
確かに、
「CEO雇わなかったら結局会社回らないのでは?」とか、「リアル」な問題は何も解決していないけれど
まぁこの映画が描きたいのはそこじゃないので良い。
割と全部ふんわりと有耶無耶にされている。
なぜAnne Hathawayがベンを気に入ったのかも謎だし
嫌味なママ友と、気難しい娘のお友達、旦那の浮気、他の老人インターン、秘書?の自己実現、などなど、
全て投げっぱなし(笑)
でもいいんです。この映画が描きたいのはそこじゃな(ry
ほぼファンタジーになってるくらい幸せオーラしか出てないような映画ですけど、
これはこれでいいんですよ。
『The Greatest Showman』がそうだったように、これは現実を生きるための力を与えてくれる「物語」なんですから。
今度から「どんな人がタイプ?」って聞かれたら、
「人生をかろやかに生きる人」って答えるわ。