好きな終わり方だ!!
「死んだ夫が別人」ていうから、奥さん側の認知に問題があるオチのミステリーかと思ってたんだけど(過去に2ちゃんにそういうスレがあった)
そうじゃなくて、
妻夫木聡が語り部となって、様々な人の「スネの傷」を描いていく作品だった。
キャストは全員良い味だしてたな〜。
安藤サクラはちょっとクセ無さすぎたけど、こんな「普通」も演じれるんやね。
木の下敷きおじさんも優しそうな雰囲気よかったし
詐欺師のおっさんの快演も光る。
我らが仲野太賀はちょっとしか出てないのに相変わらずの役者。
妻夫木聡のグッと感情こらえてる演技もすごい。この人こんな上手かったんやね。
奥さんの嫌〜な感じも素晴らしい。
妻夫木聡の最後の会話、
あれ旅館の人(仲野太賀)の設定話してるよね?
だんだんと妻夫木聡の我慢が限界に近づいてきてて、
とうとう最後…!で、名乗る前に切るのお洒落すぎて一気に満足度あがった!
話としては『市子』と近しいのかな?
あ、あと途中の雨のシーンで
詐欺師との面会シーンでも背景に雨が映ってるの印象的だった。
割りと心象風景多めだったかも。
そこら辺は『死刑にいたる病』の技法と似てたかもね。
設定的にも適度なミステリーで楽しめるし、
きちんとそこに「人の苦悩」が垣間見える演出になっているし
何より役者の演技が光ってて、
結構満足な作品でした!